東京バビロン登頂記23 いよいよファイナル

November 07, 2023

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え〜額縁に入れられた嫁の写真を冒頭に置いた男のブログ。始まります。

前回の続き。

そこで書いたことなんですが、その時間の感覚の違い?俺は富良野に来てもう15年、周りはまだ15年って感じるところの違いのことなんだよねぇ。すっごい不思議。

あれからずっと考えててたんだけど、結論それって田舎暮らしの単調さに起因しているのかな?という結論。

時間の尺が同じでもその中にあったトピックの数が田舎と都会では圧倒的に違うから。単調な生活って割と早く感じるんじゃないかな?で、対照的に都会はみっちり詰まってるじゃん?えっ?そんなことない?

たしかにそんなことなかった(笑) 

若い頃はダイナミックな人生、そんな感じ憧れてようなものも確かにあったけれど、この年で悟ったのは、俺そういうの全く向いてない地味キャラ。毎日粛々と同じような日々を生きる地道キャラ。あまり退屈を退屈って感じない性分、それが自分のキャラだな。だからここでの暮らしは向いて居ると思うっきゃない。

ま、そんなことはいいとして。はなしの続きです。

次の日、いよいよフリマだから身体を休めようと、がっつかない自分に自分が驚きつつ、都内某所のカプセルホテルに早々行ったのね。ハイハイ、あなたの声、もう聞こえた。

カプセルはダメじゃん!

わかってますよ〜だ!ま、色々理由はあるんだけど、まず今ホテルものすごく高いです。あとサウナって興味あった(サウナ付きが売りのカプセル)あと最初から無理なのは分かってたんだが、自分がどこまでやれるかためしたかった。チャレンジの意味なんですよ〜だ!カプセルでも熟睡できるこの俺かっこよ!(キメッ)

結論から言うと完全に敗北。全く無理だった(笑)

何が無理かというと、例えば都会であっても、裏に入れば静かじゃないすか?物音ひとつしない。ところがアレって喧騒の相対的な感覚で静かに感じるだけで、本当は何か聞こえてるのね。ビミョーに。鉄筋を落とした音、家から漏れるテレビの音、遠くのクラクション。もし万一それすらない無音の瞬間があっても、ここでの暮らしに慣れちゃうと全然静かじゃないんですよ。そこにみっしりと人の気配を感じて。

病気じゃないよ(笑)

別にそれが不快ってわけじゃないんだけど、ザワザワしてて、つまり本当の静寂とは感じないわけ。ここの真冬なんて雪が音を吸収しちゃって俺死んだんじゃないか?ってぐらいの静寂と漆黒の闇になるから(そういう夜ってものすごくよく眠れます リアルにあんな静かに死ねたら最高)

そんなところに普段いる奴が、カプセルホテルで眠れるわけないんだわ。カプセルが悪いんじゃない。全ては俺のせい。

繰り返して言うが、わかってたんだけどやってみたの。そういう夜を味わってみたかったのよ。でも、ドアの音は一晩中キーキーうるさいし、致命的だったのは、夜中、誰かの荷物からアラーム鳴り出して、だけど持ち主は寝てて止めないのね。それが30分おきぐらいに鳴るんだわ(笑)

ぼ、ぼく、まいりました、許してくだざ〜い!(マジで叫びそうに)東京バビロン、ここまでとは、俺の見立てが甘かった!バビってえろすんまへん!だからどなたかたのんますからアラーム止めて〜!

今度は耳栓もってこよ(それでもまた泊まるつもりです)

身体休めるつもりでライブ行かなかったのに、地獄のような夜でほんと泣き。サウナもさ、床にペットボトルやタオルが散乱してたり、ゴミ箱が圧倒的に足りてない。ここは日本か?つーくらい見たことないくらいカオスで、もう、おじさんはこういうとこ無理だな。ま、若い時でもこれは無理だったわ。

端的に言って疲れた。バビロン山登頂もまだ四号目といったところ。でも負けられね(笑)チェックアウトまでの時間、持参した黒ニンニクの一片をむしりとり、口に放り込む。狭いカプセルの中、白髪のジジイが、黒ニンニクを疲れた姿で食ってる画。

なかなか。

いよいよボロボロで迎えた朝、ロボさんのお店OMIYAGEで行われるフリマ初日。芋売ります。「俺もハネモノ 君もハネモノ 彼はハネモノ 彼女ハネモノ みんなハネモノ あいつハネモノ こいつハネモノ どいつハネモノ」

俺、芋売ってる時はこの曲が頭の中でループしてます。朝から気合い入れてこの曲回して。今、気がついたんだけど、これってキチガイの手前かもしれない(笑)

フリマ二年目。多分来年はない。そしてこんなことってもうそんなにない気がする。俺の人生の中でも。今回も幸運なことがたくさんあって、トントン拍子に、とん、と、と、とん!と、ことがはこんで、ミー、ラッキー。

理由なんかない。

ただやりたいからやってきて、だけどその一番やりたかった感じに昨年からぐぐっと近づいて、今年は自分のイメージ以上の拡がりを感じる。

これはオラの持論だけど、もし自分のほんとにやりたいことの理由が他人にキチンと説明できていたら、極論、その時点で、それはほんとに自分のやりたいことではないよ。他人の評価であるとか、世間の評価であるとかが、理由のどこかに混じってる。例えば有名になりたいからロックンロールをやってます。とかね。実際にそういう若者に対して甲本ヒロトがさ、ロックンロールは手段じゃないよ、既にロックンロールをやっていることが目的なんだよ。って、そんなふうに言っててさ。かっこえ〜!じゃ甲本ヒロトがロックンロールを演る理由、そんなもの必要なのか?っておはなしで。実際説明不能だと思うよ。

しらんけど。

自分でもわからない抽象度の高いものを、他人が理解できるわけないじゃん。理由がない、言葉にならないことってのが、ほんとなんだと思う。

だけど、十五年前、オラの下手なしゃべりでは誰にも説明出来なかった感じが、百聞は一見にしかずで、こういうことがやりたかったんです。この場を見てください、感じてください。と言えるぐらいのことが目の前に現れた。ハネは幸せものでございやす。

このわけのわからないハイブリッド感。。。これを求めていた(泣)

野菜の中に写真集を入れただけではなかなか理解されなかった。

俺は都会も田舎も好き。だけどベタは嫌い。あさぐろく日焼けして、おひさまをみあげて、今日もいきてます、ありがとう、かんしゃ的な。それもいいです。だけど俺はそのシーンにDISCHARGEを爆音で流したくなる。そういう性分なのだな。どっちか片方だけのことって嘘くさく感じちゃう。

田舎暮らし。いかにしてベタじゃないところで体現できるか?でやってきました。

そして、それが誰かのヒントになるんじゃないかと。別に100%田舎が好きでなくとも、テキトーでいいんだよ。俺だって別に憧れて田舎暮らし初めてないし。憧れというより必要だったから。でも自由で楽しいよ。コスパ(好きな言葉ではないが)いいよ。そんなのやり方しだいだよ。特に今はネットもあるし。

だけど、そんなへそ曲がりな性分でも、自分の思う面白みが、伝わってる人達には、ちゃんと伝わってるんだなぁって、今年は分かった。分かりすぎるくらいに(笑)うれしいな。まんざらでもないんだな。

だからオラが野菜売るのもハナクソほじるのも一緒。そしてロボさんがOMIYAGEをやるのも一緒。そこに理由はない。やりたいだけ。だからこそほんとのこと。そして今日、俺たちは理由なく芋を売る。ロックンロール!

かんしゃ(笑)

代田橋に行く前に刺繍のすーさんと打ち合わせと称してお昼ご飯を食べよう。しかし、そこでも、俺的にはすごく思慮深いできごとが起こったのだった!

けど、あれ?れ、れ、れっー?もうこんな時間?俺の持論を偉そうに書いてたらもうこんなんなっちゃった!今回はウザい自分語り多めですいません。

今回でファイナルのつもりだったが、まだ登頂は五合目くらいだぞ?はなしが。フリマやDJやったところさえ行ってないじゃない!(笑)記憶も衝動も薄れてくるし、ヤバい、今回は登頂できないかもしれない。




(しかしつづく)



タイラザワムネガザワザワシナイミックス23、もうみなさん231巡目くらいになっていると思います。だけどそこからです。一年聞けます、そういうふうに作られてます(笑)後半のあの曲ね、あの曲はカバーで、原曲はこれなんですと!カバーの解釈とセンスに脱帽!当時すごくビックリした!って山下さんそう言ってました。それ教えてもらって俺もすげぇびっくりした。ちびり。




posted by Admin at 13:35 | General

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