
ボロ家に帰ってきたゾ〜!
ムラが昨夜一週間弱の帰省を終えて帰ってきた。なにせ猫様がいらっしゃるので家を開けられない。うちは昨年から日程ずらして東京行くという作戦にすることに。
玄関で開口一番でやっぱそうだよな的なひと言。あまりにも図星だから悔しくて、
全然ボロくねぇよ!(根拠なし)
そして翌朝。
よかった晴れてる今日ついてる(スチャダラパー「ついてる男」のうる覚え)もしかして今日いける?準備OK即家を出て、いつもの通りを曲がったところで、フニャ、みみ〜ん、はにゃ? ソールにめっちょり首無しネズミ。柔目だわ、こりゃ超幸運だ、ヤッホー空港まで即ダッシュだ。
今年はボンちゃんの昨晩の食いかけネズミを踏んでからの出発となりま〜す!
背負ったバックはもち飛行機に載せる重量規制内。絶対に重いわけがない。だって七キロ以下。ところが昨年は絶対に重いわけがないこのバックがやたらと重く感じた。
歳?俺もここまでか。。。(笑)
そして今年、なんだ?やっぱり軽いじゃない!この足腰、多分夏のメロン集荷地獄を乗り切った賜物とみた。
身体なまってたんでいい運動をした。熱中症になりかけたがデカいものを得た。
と、まぁここまでは鮮明に記憶しておるのだが。今年はインスタなどやり始めたのでありまして、それをその都度、都度で上げていたこともあり、そうするとやっぱり忘れるんだわ。よって今回はかなり曖昧な記憶と淡白なバビロン登頂記となることを最初にお断りしておきます。
あと、ケニーが日本に居なかったっていうのも淡白なった理由。あとそれによって確実に酒量も減った(笑)いいと思います。
一年ぶりかぁ。
一年つーたら、あーた、この歳になると、若い頃の七時間ぐらいの感覚になるからね。さっきだよ、さっき(笑)
昨年きたばっかりだから、東京?バビロン?いやいや全然余裕。Suica?あっ、持ってた、昨年買った。知ってますとも。これ、ウチら東京離れる時にギリギリ出てきた感じで、まだまだな普及率だったのにやたら普通になった。でもこれ便利だよなぁ。銀座線、やり慣れてる感全開で財布から出し、足早に改札に突入。全然考えないで、キップの挿入口に捩じ込もうとした(笑)ヤバ! 違う、ペタっ、ポーン!無事通過。
ついてる、マジでついてる!(ちがう)
難所を通過していざ地下鉄に乗ったものの、アレ?出る時ってまたSuica要るのか?いきなりわかんなくなって、車内でムラにメールした。その答えは。
大丈夫か?
ムラはあまりのレベルの低さに多分本気で脳の血栓を心配していたと思われ。
浅草に到着。早々にタケイグッドマンと合流。ここも全く昨年と同じ。ありがたいものですぜ。オラもう東京バビロンを離れて15年以上経った。それでも駆けつけてくれる友がまだ居るというのは。そこでの会話の中で。オラこの十五年ほんとあっという間だった。なんならまだ新参者という感覚すらある。そのことをヨシ(グッドマン)に言ったら、
えーまだ十五年なの〜!もう軽く二十年以上は経ってるって思ってた!
二十年って(笑)だけど、この類のこと言う人はヨシだけじゃないのね。この感覚の大きな違いってどこからくるのかなぁ?俺だけ時間の進み方が早いの?(笑)個人的にはかなり興味深かったな。
昨年は行くことの出来なかった老舗おでん屋さんに行ってさっそく満喫。やっぱりバビロン接客サービスの質は一流なり。もっと北海道は頑張らにゃあかんで。そこで弟のマットも合流してくれて。相変わらず身体全体からいいバイブス出てるな(笑)マットが怒ったところって見たことない。いっつもニコニコしてる。Kちゃん、まだF1好きなの?僕全然興味なかったんだけど、会社でパドックパス余ってるから行かない?って言われて、行ってからすっかりハマってるよ。
マット、おまえニキラウダって人、知っとるか?
俺、いつからF1見てるかな。
最初に見たのはまだ家にテレビがなくて、お隣の佐波さんのお父さんがテレビを買ったいうんで、見に行った。まだもちろん白黒じゃった。そこに映ってたものがこの世で起こっていることとは思えないくらいに衝撃で。
わーなんじゃこりゃ飛行機が走ってるべや!
その時、勝ったのがニキラウダ。
ウソ。
ま、でも、金が余るくらい持ってたら、ロスでスーパークロスか、パドックパスでF1を見たい! いつか、いつか、なんて言ってるうちに人生なんて終わっちまう。どうせ叶わぬ夢。それをマット、あーたって人は。いつもあっさりやってのけちまう。星ってあるのだな。だけど、マットよ、あーた、それ自分で手繰り寄せてるよ。その笑顔も実力のうちよ。
それにしても、昔ビールすら飲まなかったマットが下町名物の「ガリハイ」(焼酎に中にあの寿司屋のガリが入ってる)をあおってる姿は、俺的にはかなりブレードランナー感のある景色。つまり近未来。
オモエバトオクニキタモンダ。
それにしても人が多いな。観光客で二割くらい増な気がする。そんで外人ってすごく元気なのね。俺もあそこまで楽しい感じになりたいな。うっきょ〜!吊り革で懸垂しちゃうゾ!だけど、今日日、そんなことやってそれ誰かに動画でも撮られたら。。。
なんかさ、これ田舎のおじさんの戯言だから気にしないで欲しいんだけど、そういうお互いの監視の目?行き過ぎた気配り?空気を読む?多分ネットが浸透したことによって過激なまでにそんな空気が蔓延してきてる気がして、みんなのはなしを聞いても、それにいい加減ヘキヘキしてる、疲れてる、東京バビロンファーストコンタクトからはそんなバイブスを感じましたよ。同調圧力?つの?では田舎はそういうのがないかと言えば田舎は田舎でありますよ。むしろ強い。だけど疲れる感じではないです。やっぱりどこかのんびりしてるんだろうね(笑)それとの比較として観光客がやたらイキイキして見えるんじゃないかなぁ。
根拠ないです。
そして翌日、呑みの日。一時集合。狂ってる。狂い過ぎてて今年は参加者少な目(笑)昨年同様に上野「おとんば」スタート。今年はケニーとすーさんの都合がつかなかったので写真はありませぬ。この店、ほんと美味い。そして安い。大体どっちかじゃん。美味いんだけどね。。。安いんだけどね。。。この店のバランス、どうして他の店でこれが出来ないのかね?付き合ってくれた北山夫妻、ハッチャクくんも東京ネイティブだからさ、そのみんなが認めるこの店は俺にとって間違いなく東京バビロンの中心地、モスクだね。チェーン店らしいけど(笑)
その次は昨年と同じくネイティブのハッチャクくんのアテンドで裏から谷中入り。角打ち。これってカクウチ、カドウチ、どっち読み?ま、どっちでもええわい。
ビールケースを逆さにしてあるテーブルを発見してこの店に決定。隣の惣菜やで焼き鳥買って。たまらん。

旅行から帰ってきたカトキチが言っていたけど、イタリヤでもこういう角打ちみたいなテイストのエリアがあって、パンの中にホルモン(イタリヤでもホルモン食うんだと!)挟んだ食べ物のパン抜きのホルモンだけを、通のオヤジが、隣ので売ってるワインでに楽しむ姿を見かけて。
まるで一緒じゃん!(笑)
って言ってた。大阪の肉吸いとか、そういう通の食べ物ってカッコよろしいですもな。「みそラーメンの麺なし、チャーシューは脂のない方、モヤシ、ネギ鬼盛りで」君たち驚いているけど、道産子〆は大体これよ?いつかこんな注文で札幌に来る観光客の度肝抜いてみたい。
その次のお店。顔が全く同じ姉妹とその姉妹と、全く同じ顔持つお母さんの三人でやってるデジャブ居酒屋。ほんといかにも下町で育ちましたっていう姉妹のトークが最高だった。ものごとをハッキリ言うし聞いてて気持ちがいい。
で、ロボさんが合流するまで時間があるっことで隅田川沿いで時間潰していたら、暗闇の中、ヤバいもの階段で見つけちゃったんだよな。オヤジのセカンドバックに入ってそうな、妙に存在感のある厚い黒い皮財布。持ってみるとめちゃくちゃみっしり何かが入ってる。もし札束だとすると二百万くらい。札束じゃないにしても場所が場所だけに、何かの売り物?
とにかく犯罪の臭いがプンプンするわけ(笑)
もしイリーガルなもの入ってたら、交番に届けても、ゴクロウサマデシターで即解放となるとは思えず。どーするよ?何かに巻き込まれる雰囲気すら漂って。それぐらい不気味な財布なわけ。だけど、俺はもうとっとと次の店に行きたいわけで、これ、このままにして置いた方がいいんでない?という結論に三人は一時なったものの。
ハッチャクくんが、イヤ、やっぱり交番に届けるべきです!困っているかもしれない!とか言い出してさ(笑)流石人情味溢れる下町王子。
いいと思います。
んだ、んだ、やっぱり、交番に届けるっぺよ。となったんだよね。俺もあの存在感の正体が知りたくなったってのもあるし。
財布落ちてました〜。
お巡りさんが慣れた手つきで躊躇なく財布を開けると。
5000円札一枚とあとは大量のカード。ふつー! 二百万じゃないのかよ!
つまんね(笑)
でも、まーまー盛り上がったところでロボさん合流。本日最後の店。浅草の中心街からはちょいと離れた、これはハッチャクくんに連れてきてもらわなければ絶対に辿り着けない店。
そこが本日の頂でございやした。俺、居酒屋でいい店を判断する基準はただ一点。それはチューハイが濃いこと(笑)そこだけ着目しておけば、あとのことは自然とついてくるの法則。ここの店いい!多分半分ぐらいは焼酎入ってる。オラ分かる。これはオラの家飲みの時の濃さ(ちなみに家での配合はムラの目の届かないところでやってます)法則通り、ツマミも最高。なんてことないんだけど、ツマみたいものがたくさん。鰹節の荒削りとか、小さな丸干しイワシとか。黒ニンニクもあったな。俺、黒ニンニクは酒のアテになるっててずっと思ってたからやっぱりなって感じ。百点!
逆に薄い店な。これ札幌あたりにそういう店多いんだけど、0点な。いくらテイの整ったアテが出てきたり、雰囲気がよくても、チューハイが薄い店は必ずボロが出る。チューハイの濃さはすなわち客に対する愛の深さ。薄いチューハイほどこの世で不味い飲み物はない!ヤギの小便の方がまだマシ。んで、そんな店に限って一杯700円とかさ!ありえないよ。
チューハイおかわりください。今度は濃いめで(泥酔していることをさとられないように目をかっと開いて。でもバレてます当然)
ま、そう言うと大体は濃くしてくれるよ。ま、でもイヤな客だわな(笑)
ケニーが居るとここからさらに二軒くらいになること確定だが、今年はここまで!充分いい感じ。大人の飲み方(笑)
北山付き合ってくれてありがとう。ロボさん明後日よろしく。
次の日は昨年の反省を踏まえてあえて何も予定を入れず。休肝日とすることに。大人。棟方志功展でも行くかのぅ? ところで夜にはあのブージー クラクションのライブがあるのだ。これも不思議なんだけど(今回は不思議な縁がいくつもあった)俺が東京に行く週は必ずライブやってくれるんだよな。偶然にも。これって行かないと嘘じゃん。ところが俺、結構バビロンの人の多さで既にお腹いっぱいになってて(笑)
夕方、てきとーに吉祥寺に行って、ライブ行きたくなったら下北で降りようと。その時まで行くか行かないかは保留にしとこ。夕方になっても全然酒飲みたくない。でも飲んべえ根性の汚い俺。ここまで来たら飲みたくなくとも飲む。狂ってる。いせや、つーか、かっぱに行きたいな。あ、やっぱりもう満員ですね。いいつものホープ軒でも行って帰るか。。。めちゃくちゃ美味いわけでもないけど、優しい味。
そして井の頭線へ。自分は果たして下北で降りるのか?多分あのバンド、俺、観れるタイミングの時はもう長い間皆勤してる。二十年くらい? さ、どうする?昨年すっかり変わってしまった下北沢駅周辺にヤられた記憶がまだ鮮明。あ、あの、えっと、本多劇場はどっちでしょうか?本多劇場まで行けば勝負に持ち込める。そして俺は途方に暮れた。
また降りたら人多いんだろな。さ、どうする?あのバンド来年は札幌でやらないかもしれないぞ?そもそもいつまでもそんな気楽に動ける身体だと思うなよ。願ったり叶ったのこの偶然。神様はもう二度とこんなチャンスはくれません。さ、どうする?
ま、今回はいいかな(笑)
下北で降りない自分に驚いた。こんな圭吾はじめて見た(驚)老い?枯れ?いいと思います。元気なジジイって何かキモイじゃん。不自然。
俺は身体の声に素直になってその日はゆっくりと休むことに。ビバーク!カプセルなんだけどサウナがついてて。サウナって全然好きじゃないんだけど、流行ってるから、なんかいいんだろう? 入ってみるかな?
今から戻ってもまだライブには間に合う。そんなクラウドを頭に浮かべながらも、身体は勝手に恵比寿に向かう。
バビロン登頂も四合目といったところ。これからが本番です。
このタイミングでのビバークのつもりが、逆に大雨の中、外に立たされるような夜、バビロンの洗礼を受けることを俺はまだ知らない。
(つづく)