ラストバタリオン

June 02, 2018

_0021289.jpg




ったく、どの面下げて「美しい国」だよ。どの口が「美しい」って言ってるんだ?


すんすん。

これね、あれだよ、前の家から代々繋いできたあのニンニクです。

こんな風にいつかまたみんなの元に届けられるように。それがいつになるのかはわかんない。

今年は繋ぐことが目的なので、その出来にはあんまりこだわってないんだけど、なんかやっぱり場所が変わって彼らもびっくりしている気もしないでもない。前の場所の時ほど勢いを感じないわ。

先月、訳があって、有機農家の所に手伝いに行ってたんだよね。有機農家って全体の1%か2%?つまりほとんどいないわけ。そこで働けるなんて、お金もらって勉強できるようなものだからさ、これはいい経験だと飛びついた。

自分の規模だから自己流でもなんとか無農薬で出来るわけで、これが何ヘクタールとかかえたプロだとそうはいかない。たぶんものすごく効率のいい方法で、さっさか、さっさか、とやっているに違いない。と思ってたわけさ。

たとえば雑草の生えるタイミングを種類別に把握して、もっとも最小限の労力で駆除できるスケジュールを体験的に知っているだとか、そんな感じの。

ところが、やってることがたいして変わらなかったんだよな。単にその規模が地獄(笑)のようなレベルまで拡大しただけで。

地獄つーか、ストレイト ツゥ ヘル。一緒か(笑)

エジプトのピラミッドで石をせっせと運ばされていた奴隷。アメリカ開拓時代の黒人。えとせとら、えとせとら。地獄のような単純労働を延々させられていた人々。たぶん彼らはこんな気分で毎日過ごしていたんじゃないかな?ってちょっとわかった(笑)

地獄から生還したら、今晩もビールがうめぇぜ。

なんでもピラミッド作らされて人達も報酬がビールだったらしいじゃん?

その美味さ、俺、4500年後、2018年、感じれてる気がする、かな?(笑)


結局、有機農法はプロといえども地道な作業から逃げようがないんだ。
たとえば、普通だったら畑の雑草はトラクターで薬を撒きながら一往復、時間にして10分ですか?それを有機だと3人横になって進んで半日。薬代いくらかしらないけど、コストの差は歴然。だけど有機の野菜の値段って普通の5倍もしないじゃん。せめて倍くらいじゃない?その手間から考えると安すぎるんだけど、1個2000円のキャベツなんて誰も買えないわけで。

で、俺の結論は。

畑は趣味にとどめておきなさない(笑)そういうことだな。

あとやっぱり、大きくなっていくにしたがって、どうしても自分の分身感、分身感ってそんな言葉ないけど(笑)、そういうものはどうしても薄くなっていきますよな。分身というよりも製品になっていくんだと思う。それは当然のこととして。

俺は自分の分身と思えることのできる規模でこの先なんかおもしろいことができないかな?って考えてます。

ま、結論としてはものすごくびっくりするようなことはなかった。逆に言えばあんまり自分のやり方は間違ってなかったんだなってわかったな。

写真のニンニク、畝の上がちょっと茶色いでしょ?これ堆肥で、雑草を抑制する効果と肥料効果の両方あるんだけど、この堆肥、実はその有機農家さんが実際に使っているものなの。欲しそうにしてたら譲ってくれた。自分で作れないし、売ってないしさ。なんでもキノコの菌なんか入ってるみたいで、相当にノウハウの塊だと思うんだけど、それをゲットできたのが、いちばんうれしい。

やった!!



まだまだ、後ろの畑をどうするか決めてないんだけど、せめて俺は「美しい畑」「美しい国」にするようにがんばるわ(笑)


にしても、「美しい国」ってなんだよ〜クソがよ〜(しつこい)
posted by Admin at 10:46 | General

Comments

No comments yet

Add Comments

This item is closed, it's not possible to add new comments to it or to vote on it