Alternative Poem 4

March 23, 2010

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さくら

もうだいぶむかしのことや。
そのとき、わしは朝飯のたまごやきを口にいれようとしていた。

あへ?あへっ?なんかへんや。

さいしょ、なにがへんなのかわからへんかった。
もふ。もふ。あへ?あへっ?
やっぱりなんかがかくじつにちがう。
したけど、まわりはぜんぶおなじや。
ちがっていたのは、わしのほうだったんや。つまりわしのなかみや。

ん? んっ!!

わし、きづいてしまったんや。
そのとき、わしのからだのまんなかに、
どえらい空洞がとつぜんしゅっげんしてるのを。
虚無感とか「なんかわたしからっぽなの、うふふ」とか、
そんな、かわいいもんやないで。ごっつ空洞や。
まっくろくて、そこのみえない、えげつない空洞や、わかるか?
わし、底におちないように、空洞のへりに手と足ぜんぶつかって、
ひっしになって、へばりついたねん。
ふみはずしたら、かえってこれへん。だれもわしを絶対にすくえへん。
それだけはわかる。これは怖いで。
そやから、ゆらゆら帝国が、あの名前のアルバムをだしたとき、
わし、心底おどろいたねん。あれを唄にしてしまうなんてごっつ怖いやつらやで。

とにかくわしにはその場にうずくまるしかできへんかった。
じっと、じっと、そろり、そろりと。

その日のゆうがたにみた、さくらの刺すようなそんざいかん。
あのうつくしさはなんやったんやろ?

そっちはもうさくらやね。


+++北海道PLAINJAPふるさと通信員+++
posted by Admin at 21:42 | General

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