東京バビロン登頂記23 七合目 

November 23, 2023

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前回ファイナルって書いたのに、七合目まで戻ってるべや。

いよいよOMIYAGEでのフリマ当日。前記のとおり京王線に乗る頃には、完徹サウナでもうボロボロで(極端に寝不足に弱い体質)正直食欲がなかった。まだ一昨日のチューハイ下町ツアーのダメージが内臓に残ってる気もする。しかし、すーさんとお昼食べる約束してるんだよな。これって昨年、山下さんにタコス連れてってもらって、ごめんなさいした状況と同じだ!(笑)

Kちゃん、お願いだからそういうのやめて!

なんで?俺、今、何も食えないよ。

だから、そういうのやめてって。お店の人に失礼でしょう!

今、カレーは食えないよって言った途端、すーさんに強烈にさとされた(笑)すーさんと俺は同じ午年。だからジュウニコ違うんだけど、俺からすると歳下って風には全然感じてなくて、かといって姉でもないし(笑)だけど、その時は出来の悪い世間知らずの弟と、一足早く世間にもまれた姉の会話だったね(笑)

知らないの?最近ラーメン屋さんで一杯しか頼まない客が叩かれたのを?

知ってますよ〜だ! 

すーさんのお店の方に対する配慮素晴らしいと思います。だけど、我慢して食べるって違うくない?現象だけ見れば「一杯のかけそば」でしょ? あれで日本全土が泣いたべさ!(笑)

結局、小さなルーとビール小瓶だけ頼んで、ナンは分けた?んだっけ? 美味しい。たしかにちょっとお腹に入れたほうがよかった。

ごめんね、ちょっと俺、お腹いっぱいで。店主に謝った。うん、ぜんぜんいいよ、気にしないで。

はは〜ん、なんか東京バビロン民から、なんか少々疲れたバイブス感じる原因はやっぱコレだよ。一言で表すなら「気疲れ」日本のみなさん、すーさん、そこまで気にしなくていいんじゃないの? (オマエがイウナ)

でありますが、こういうのって、一昨日知ったんだけど、脳の機能のひとつという説があるんだわ。人から見られているかもしれない、だから自分を律するという能力が最初から脳に備わってるんだと。

例えば古代人は土偶から神の声を聞いた。これは神の声を聞く能力を備えていたわけではなく、あたかも神に見られていると察する能力を備えていた。これ大きな違いがあって、後者は自己完結の言ってみれば妄想だからね。よく「おてんとさまはおみとおし」って言うじゃん?おてんとさんにみられてる感覚?右脳にそういう活動をしている部位があるって説があるって知ったんだけど、あ〜なるほどね〜。たしかにそれで全部説明つくわ。今日日の社会の生きづらさ(という声)

みなさんの想像力が豊かすぎる弊害でございます。

特に日本人はそこの部分が発達してそうじゃん。これだけ無宗教なのに、これだけ手を合わせる国民おるか?だからこそ、よく言えば、秩序だった国民性、気配り、言われなくとも察する力、悪く言えば羊、村社会、全部逃れようのないことでした。

まして、昔はおてんとさまと村人ぐらいが察する対照だったのに、ネット普及でその配慮しちゃう対照が爆発的に広がったわけじゃん?見たことも聞いたこともない誰かの声、視線を脳内で察してしまう、日本人ってそれにいちいち対応できちゃうんじゃないか?たぶん。それって悪いこと?いや、いいと思います。

でも、そりゃ疲れるって(笑)疲れなかったら馬鹿じゃん。

でもSNSで広がれば広がるほど、自分自身で自分を呪縛していることになっているという理屈。その特性を分かった上で楽しむのが良いと思います。

あ〜やっとブログに書くネタ出来た!カレー屋出て代田橋まで小春日和の中を歩く。なんかロボさんの歌の中を歩いているようだったよ。一言で言うなら愛おしさ。店に着くと、意外や意外、既にマイメンロボ宙が、椅子にいつも足の組み方で、いつもの腰の角度、いつものようなタバコの吸い方で座っていた。

店長、今日はよろしくお願いします! おっ、おおぅ!(言ってない)

こういうのって、なんでも一番最初が一番盛り上がると思うから、正直、昨年と同じくらいだったら大成功なんじゃないか?って思ってて。と思ってる割には、今年は前年比五倍の量(笑)に加えて、わけの分からんTシャツとかぬいぐるみで若干賑やかにしたつもり。

OMIYAGEもさらにパワーアップしてて。「ロボさんの部屋」から「度が過ぎてるセレクトショップ」に(笑)むかしこういうお店いっぱいあったけどねぇ。今もあるのかもしれんが。なにこれ?っていちいちドキドキする感覚。必要だと思います。

かせきやアニも到着して、ささっとお店を広げる。両者流石にやり慣れている。アニはクジとか持ち出して。センパイ勉強になります(笑)

友達と言えども、他人のお店を間借りして、いきなり緩いことしたら、ロボットサンシャイン(おてんとさま)に怒られそうだったので、気持ち動きにシャッキリ感を出している。

俺も右脳の察する力はパねぇから(笑)

そんなわけで、ちょっとマジメなふりしてたんだけど、パッと見たらさっそくロボさん楽しそうにビール飲んでるから、あっ、いいのか。。。俺も飲もうっと。

おっとやっぱいいねぇ、ほどけてきた(笑)らっしゃい、らっしゃい!(言ってない)

野菜の値段については、すーさんが昨年のが安過ぎるよと言っていたので、あと周りの店見てさ、大体これくらいだな、ってところでテキトウに。通販はハッキリ言ってべらぼうに安い。あのニンニクが200円ってほんとはありえないんだけど、送料が高いからそれを考慮してます。OMIYAGEはうちで送料持つから、ま、変に安くなくてもいいでない?とオモタ。



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昨年の感じで、ともだち、お客さんがくるのは三時くらい。そして四時くらいから謎の盛り上がりをするのが分かっておるので、今はのんびりしよう。ぼちぼち、タンタンと芋はお陰様で売れていく。ムラぐるみは。。。なんか芋と並べて売ると謎が過ぎるみたいだ(笑)ひとりのおばさんが強烈に見入ってたけれども。

なんかソワソワする。この感じすき。

それに加えて、なんと今晩はデージェーなるものを、依頼されまして、データーってどうやってCDJに取り込むのかなぁ?とか。そっちに頭がいってなくもない。やったことなんてないのにさ(笑)

でもやるんだよ。

二ヶ月ぐらい前だったかな。タケイグッドマンブログに自分が過去に制作したTシャツ「SOBA save the earth」とプリントしてあるTシャツがチラッと載ってた。アレ、まだ着ていてくれているんだ!嬉しいな。むむっ?待てよ。この感じ!確かもう十年以上前のものだけど、逆に今な気がする。そうだ、これまた作ってフリマに持っていこう。だけど今の自分には、今更Tシャツくんで当時のように、しこしこ刷る暇も情熱もない。誰か作ってくれないかな〜、なんて、都合のいいことを、ぼんやり考えていた。ところが、突然、ほんと翌日くらいに分厚い手紙が届いた。おっ!Sさんだ!(野菜をここ最近買ってくれている方)

中に絵葉書が入ってて、そこから読み始めると、思いが溢れて、書ききれない文字が巻物のように数枚の手紙繋がるという、どうしてこれだけ内容を、最初は絵葉書で収められると思ったのかがまず不思議(笑)だったんだけど(ハガキではじめた訳は後日聞くことが出来、納得)見たことのないその熱量の凄さ(笑)

要は東京に来ること知り、それに合わせてオラにデージェーをやって欲しいのだと。やったね!オラ、デージェーやりたかったんだ!ウソウソ(笑)いくらなんでも分からな過ぎるし、俺、音源ないから、最初は断ろうと思った。

だけど、人生、ノリつーか、流れってあるべ?頭で考えないで踊らにゃそんそんってタイミングもあるのよ。実はSさん、荻窪でPTAってシルクスクリーンの工房やっててさ。

アレ?これって渡に船?渡哲也都市伝説?

「SOBA」の制作はSさんに頼んだらいいじゃん!どうせ向こうもオラがデージェーなんかやったことないこと承知で頼んできてるに違いないわけで、漢だったら、代わりにもうここは踊るしかねぇべや。フルチンで。

やります!

そわそわ。もう一本ビール頂いちゃおうかしら。

代田橋改札付近に徐々に人の賑やかさが出てきた。昨年も味わった都会の片隅ならではの暖かさ。好き。おっと!丹南(DASSEN3のデージェー)が現れたぞ!この男を!この男を!紐で結えても渋谷まで連れて行かねばならない!

Kちゃん、緩いイベントだからそんなマジメに考えなくても大丈夫だよ。ってみんなに言われるんだけど、根がマジメってのもあるし、熱く言われたら熱く返したいじゃん?

デージェーのお供はすーさんと丹南が来てくれることに。ありがたやありがたや。

センター街をじゃがいもぶら下げて歩く。本当は我らがホーマックのdcmブランド長靴を履いて歩いたらリアル。石灰で真っ白くなってるやつ。ま、これからはそういうデージェー出てくると思うよ。Z世代に期待だね。じゃがいもかと思ったら、それUSBスティックなの(笑)

Sさん、今日はお招きありがとう。挨拶もそこそこ。お店に着くなり、俺らはサービスで配るじゃがいもをさっそく煮出した。

すごいデージェー現る(笑)

お店の中には「oh boy!」から何枚かがプリントされて飾られていた。自分が選んだわけじゃないんだけれど、どれもこれも、自分が特に好きな写真と完全に一致してて、それはどれもなんとも言いようのないふつうの瞬間なんだけど。

台所のテーブルの上、やかんや野菜を、ただ撮った写真。

言葉にした途端嘘になる。けど、伝わるところには伝えたい部分がちゃんと伝わるもんなんだなぁ。こんなことってあるんだな。

山下さんも来てくれてた。

Kちゃん自体の生き様がSさんにとってのパンク初体験になってるんだよ。これはすごいよ!

すーさんが味見したじゃがバターに感動してる。

Kちゃん、このじゃがいも、めちゃんこ美味しいよ!

あたりまえだべや! 

丹南が俺の写真集を見て泣いている。

エモすぎて(笑)

さ、俺祭り、いよいよ盛り上がってまいりました!(笑)大将、デージェーの出番だぜ!

ブースに行くともうボタン押して、クロスフェーダー動かすだけでいいようにセットされてた。ありがたやありがたや。お客さんにLBでごく初期に作った赤いボディに黒文字のTシャツを着ていらっしゃる方がいらして感動。オラ、あの人、踊らせる。

54ー71でその方のお子さんの頭が完全に開いて、こりゃいい踊りしてるわ〜!こういう音楽の一番好ましい聞かれ方をしてるって感じ。

オラのマックスポイントは「襟裳岬」で溜めを作ってからのデラソウルね。キマッタ!



しーん。



あれ?思ったより意外に反応ないな(笑)ま、いいや。

お店を閉めたロボさんもやってきた。ほとんど身内だけど、居るべき人がいる感じ。外人のカップルがふらふらっと入ってきてさ、どうせだからって、アイ メイク!アイ メイク!つて、じゃがバター持って行ったんだけど、もしかして、今考えるとこれって軽くお店の営業妨害だよな(笑)ちなみに今回バビロン視察で一番美味しかったものと言えば、この虎子食堂の名物料理らしいんだけど、チキンでした。あれは美味かった!

ま、最終的には、酔いととにかくありえない空間にいるという浮遊感とたくさんの握手の大団円。

ロボさん、そろそろ帰りましょうか? なんか腹減った。ペヤング食いてぇ。よくよく考えたら、午前中にすーさんとのカレーを食べそびれてから、飲むだけで何も食べてない。

ともあれ、今回の登頂で一番の険しい箇所は走破できた。そしてそれはやはり田舎に引っ込んでいただけでは味わえない体験であり、Sさんやその周りのナイスな方たち、確実に何年か後、「あの夜って何だったんだろうね?」認定確実な夜でございやした。俺ってそんな夜ばっかなんだけどさ(笑)つまり、それが宝だよね。何事にも換えのきかないジュエリーだメーン! サンキューブロ!

環七沿いと言えども深夜は静か。俺とロボさんは彼の家のキッチンで、缶ビール一缶で揃ってペヤングすする。なんとなくその時、ナチュラルカラミティがかかっていたようないないような。ペヤングカラミティ。こういう感じの夜の過ごし方、俺とロボさんは何度も過ごしてきた。すごく懐かしいフィーリング。

ああだこうだ、わけのわからないことをダベってた。昔もこの瞬間も。だけど時間が経ってなんだかんだお互いやってきたことが形になりつつ、もちろんそれは世間では成功と呼べるレベルのものではないが、こうして何ひとつ自分を曲げずにサバイブできてることに、変わらない友情に、俺は正直静かに感動。そして周りで支えてくれて、気にしてくれる仲間達に感謝せずにいられない。

うん、なんかわからんが、充分だ!

意外にペヤングが入っていかなかった(笑)そういうおはなしではないのだが。ロボさん、今日はありがとう。また明日も。

深夜の環七で誰かブルーハーツ歌っとる。

しかし、すでにもうそれも夢だったかも。




(つづく)




俺、今、とにかくturnstileが好きで、デージェーで三曲ぐらいかけたかも(笑)




渋谷センター街でであぶらだこがかかったのは「屋根裏」以来だとか。ウソです。この曲すごくきれい。









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東京バビロン登頂記23 いよいよファイナル

November 07, 2023

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え〜額縁に入れられた嫁の写真を冒頭に置いた男のブログ。始まります。

前回の続き。

そこで書いたことなんですが、その時間の感覚の違い?俺は富良野に来てもう15年、周りはまだ15年って感じるところの違いのことなんだよねぇ。すっごい不思議。

あれからずっと考えててたんだけど、結論それって田舎暮らしの単調さに起因しているのかな?という結論。

時間の尺が同じでもその中にあったトピックの数が田舎と都会では圧倒的に違うから。単調な生活って割と早く感じるんじゃないかな?で、対照的に都会はみっちり詰まってるじゃん?えっ?そんなことない?

たしかにそんなことなかった(笑) 

若い頃はダイナミックな人生、そんな感じ憧れてようなものも確かにあったけれど、この年で悟ったのは、俺そういうの全く向いてない地味キャラ。毎日粛々と同じような日々を生きる地道キャラ。あまり退屈を退屈って感じない性分、それが自分のキャラだな。だからここでの暮らしは向いて居ると思うっきゃない。

ま、そんなことはいいとして。はなしの続きです。

次の日、いよいよフリマだから身体を休めようと、がっつかない自分に自分が驚きつつ、都内某所のカプセルホテルに早々行ったのね。ハイハイ、あなたの声、もう聞こえた。

カプセルはダメじゃん!

わかってますよ〜だ!ま、色々理由はあるんだけど、まず今ホテルものすごく高いです。あとサウナって興味あった(サウナ付きが売りのカプセル)あと最初から無理なのは分かってたんだが、自分がどこまでやれるかためしたかった。チャレンジの意味なんですよ〜だ!カプセルでも熟睡できるこの俺かっこよ!(キメッ)

結論から言うと完全に敗北。全く無理だった(笑)

何が無理かというと、例えば都会であっても、裏に入れば静かじゃないすか?物音ひとつしない。ところがアレって喧騒の相対的な感覚で静かに感じるだけで、本当は何か聞こえてるのね。ビミョーに。鉄筋を落とした音、家から漏れるテレビの音、遠くのクラクション。もし万一それすらない無音の瞬間があっても、ここでの暮らしに慣れちゃうと全然静かじゃないんですよ。そこにみっしりと人の気配を感じて。

病気じゃないよ(笑)

別にそれが不快ってわけじゃないんだけど、ザワザワしてて、つまり本当の静寂とは感じないわけ。ここの真冬なんて雪が音を吸収しちゃって俺死んだんじゃないか?ってぐらいの静寂と漆黒の闇になるから(そういう夜ってものすごくよく眠れます リアルにあんな静かに死ねたら最高)

そんなところに普段いる奴が、カプセルホテルで眠れるわけないんだわ。カプセルが悪いんじゃない。全ては俺のせい。

繰り返して言うが、わかってたんだけどやってみたの。そういう夜を味わってみたかったのよ。でも、ドアの音は一晩中キーキーうるさいし、致命的だったのは、夜中、誰かの荷物からアラーム鳴り出して、だけど持ち主は寝てて止めないのね。それが30分おきぐらいに鳴るんだわ(笑)

ぼ、ぼく、まいりました、許してくだざ〜い!(マジで叫びそうに)東京バビロン、ここまでとは、俺の見立てが甘かった!バビってえろすんまへん!だからどなたかたのんますからアラーム止めて〜!

今度は耳栓もってこよ(それでもまた泊まるつもりです)

身体休めるつもりでライブ行かなかったのに、地獄のような夜でほんと泣き。サウナもさ、床にペットボトルやタオルが散乱してたり、ゴミ箱が圧倒的に足りてない。ここは日本か?つーくらい見たことないくらいカオスで、もう、おじさんはこういうとこ無理だな。ま、若い時でもこれは無理だったわ。

端的に言って疲れた。バビロン山登頂もまだ四号目といったところ。でも負けられね(笑)チェックアウトまでの時間、持参した黒ニンニクの一片をむしりとり、口に放り込む。狭いカプセルの中、白髪のジジイが、黒ニンニクを疲れた姿で食ってる画。

なかなか。

いよいよボロボロで迎えた朝、ロボさんのお店OMIYAGEで行われるフリマ初日。芋売ります。「俺もハネモノ 君もハネモノ 彼はハネモノ 彼女ハネモノ みんなハネモノ あいつハネモノ こいつハネモノ どいつハネモノ」

俺、芋売ってる時はこの曲が頭の中でループしてます。朝から気合い入れてこの曲回して。今、気がついたんだけど、これってキチガイの手前かもしれない(笑)

フリマ二年目。多分来年はない。そしてこんなことってもうそんなにない気がする。俺の人生の中でも。今回も幸運なことがたくさんあって、トントン拍子に、とん、と、と、とん!と、ことがはこんで、ミー、ラッキー。

理由なんかない。

ただやりたいからやってきて、だけどその一番やりたかった感じに昨年からぐぐっと近づいて、今年は自分のイメージ以上の拡がりを感じる。

これはオラの持論だけど、もし自分のほんとにやりたいことの理由が他人にキチンと説明できていたら、極論、その時点で、それはほんとに自分のやりたいことではないよ。他人の評価であるとか、世間の評価であるとかが、理由のどこかに混じってる。例えば有名になりたいからロックンロールをやってます。とかね。実際にそういう若者に対して甲本ヒロトがさ、ロックンロールは手段じゃないよ、既にロックンロールをやっていることが目的なんだよ。って、そんなふうに言っててさ。かっこえ〜!じゃ甲本ヒロトがロックンロールを演る理由、そんなもの必要なのか?っておはなしで。実際説明不能だと思うよ。

しらんけど。

自分でもわからない抽象度の高いものを、他人が理解できるわけないじゃん。理由がない、言葉にならないことってのが、ほんとなんだと思う。

だけど、十五年前、オラの下手なしゃべりでは誰にも説明出来なかった感じが、百聞は一見にしかずで、こういうことがやりたかったんです。この場を見てください、感じてください。と言えるぐらいのことが目の前に現れた。ハネは幸せものでございやす。

このわけのわからないハイブリッド感。。。これを求めていた(泣)

野菜の中に写真集を入れただけではなかなか理解されなかった。

俺は都会も田舎も好き。だけどベタは嫌い。あさぐろく日焼けして、おひさまをみあげて、今日もいきてます、ありがとう、かんしゃ的な。それもいいです。だけど俺はそのシーンにDISCHARGEを爆音で流したくなる。そういう性分なのだな。どっちか片方だけのことって嘘くさく感じちゃう。

田舎暮らし。いかにしてベタじゃないところで体現できるか?でやってきました。

そして、それが誰かのヒントになるんじゃないかと。別に100%田舎が好きでなくとも、テキトーでいいんだよ。俺だって別に憧れて田舎暮らし初めてないし。憧れというより必要だったから。でも自由で楽しいよ。コスパ(好きな言葉ではないが)いいよ。そんなのやり方しだいだよ。特に今はネットもあるし。

だけど、そんなへそ曲がりな性分でも、自分の思う面白みが、伝わってる人達には、ちゃんと伝わってるんだなぁって、今年は分かった。分かりすぎるくらいに(笑)うれしいな。まんざらでもないんだな。

だからオラが野菜売るのもハナクソほじるのも一緒。そしてロボさんがOMIYAGEをやるのも一緒。そこに理由はない。やりたいだけ。だからこそほんとのこと。そして今日、俺たちは理由なく芋を売る。ロックンロール!

かんしゃ(笑)

代田橋に行く前に刺繍のすーさんと打ち合わせと称してお昼ご飯を食べよう。しかし、そこでも、俺的にはすごく思慮深いできごとが起こったのだった!

けど、あれ?れ、れ、れっー?もうこんな時間?俺の持論を偉そうに書いてたらもうこんなんなっちゃった!今回はウザい自分語り多めですいません。

今回でファイナルのつもりだったが、まだ登頂は五合目くらいだぞ?はなしが。フリマやDJやったところさえ行ってないじゃない!(笑)記憶も衝動も薄れてくるし、ヤバい、今回は登頂できないかもしれない。




(しかしつづく)



タイラザワムネガザワザワシナイミックス23、もうみなさん231巡目くらいになっていると思います。だけどそこからです。一年聞けます、そういうふうに作られてます(笑)後半のあの曲ね、あの曲はカバーで、原曲はこれなんですと!カバーの解釈とセンスに脱帽!当時すごくビックリした!って山下さんそう言ってました。それ教えてもらって俺もすげぇびっくりした。ちびり。




posted by Admin at 13:35 | General

東京バビロン登頂記23 その1

November 01, 2023

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ボロ家に帰ってきたゾ〜!

ムラが昨夜一週間弱の帰省を終えて帰ってきた。なにせ猫様がいらっしゃるので家を開けられない。うちは昨年から日程ずらして東京行くという作戦にすることに。

玄関で開口一番でやっぱそうだよな的なひと言。あまりにも図星だから悔しくて、

全然ボロくねぇよ!(根拠なし)

そして翌朝。

よかった晴れてる今日ついてる(スチャダラパー「ついてる男」のうる覚え)もしかして今日いける?準備OK即家を出て、いつもの通りを曲がったところで、フニャ、みみ〜ん、はにゃ? ソールにめっちょり首無しネズミ。柔目だわ、こりゃ超幸運だ、ヤッホー空港まで即ダッシュだ。

今年はボンちゃんの昨晩の食いかけネズミを踏んでからの出発となりま〜す!

背負ったバックはもち飛行機に載せる重量規制内。絶対に重いわけがない。だって七キロ以下。ところが昨年は絶対に重いわけがないこのバックがやたらと重く感じた。

歳?俺もここまでか。。。(笑)

そして今年、なんだ?やっぱり軽いじゃない!この足腰、多分夏のメロン集荷地獄を乗り切った賜物とみた。

身体なまってたんでいい運動をした。熱中症になりかけたがデカいものを得た。

と、まぁここまでは鮮明に記憶しておるのだが。今年はインスタなどやり始めたのでありまして、それをその都度、都度で上げていたこともあり、そうするとやっぱり忘れるんだわ。よって今回はかなり曖昧な記憶と淡白なバビロン登頂記となることを最初にお断りしておきます。

あと、ケニーが日本に居なかったっていうのも淡白なった理由。あとそれによって確実に酒量も減った(笑)いいと思います。

一年ぶりかぁ。

一年つーたら、あーた、この歳になると、若い頃の七時間ぐらいの感覚になるからね。さっきだよ、さっき(笑)

昨年きたばっかりだから、東京?バビロン?いやいや全然余裕。Suica?あっ、持ってた、昨年買った。知ってますとも。これ、ウチら東京離れる時にギリギリ出てきた感じで、まだまだな普及率だったのにやたら普通になった。でもこれ便利だよなぁ。銀座線、やり慣れてる感全開で財布から出し、足早に改札に突入。全然考えないで、キップの挿入口に捩じ込もうとした(笑)ヤバ! 違う、ペタっ、ポーン!無事通過。

ついてる、マジでついてる!(ちがう)

難所を通過していざ地下鉄に乗ったものの、アレ?出る時ってまたSuica要るのか?いきなりわかんなくなって、車内でムラにメールした。その答えは。

大丈夫か?

ムラはあまりのレベルの低さに多分本気で脳の血栓を心配していたと思われ。

浅草に到着。早々にタケイグッドマンと合流。ここも全く昨年と同じ。ありがたいものですぜ。オラもう東京バビロンを離れて15年以上経った。それでも駆けつけてくれる友がまだ居るというのは。そこでの会話の中で。オラこの十五年ほんとあっという間だった。なんならまだ新参者という感覚すらある。そのことをヨシ(グッドマン)に言ったら、


えーまだ十五年なの〜!もう軽く二十年以上は経ってるって思ってた!


二十年って(笑)だけど、この類のこと言う人はヨシだけじゃないのね。この感覚の大きな違いってどこからくるのかなぁ?俺だけ時間の進み方が早いの?(笑)個人的にはかなり興味深かったな。

昨年は行くことの出来なかった老舗おでん屋さんに行ってさっそく満喫。やっぱりバビロン接客サービスの質は一流なり。もっと北海道は頑張らにゃあかんで。そこで弟のマットも合流してくれて。相変わらず身体全体からいいバイブス出てるな(笑)マットが怒ったところって見たことない。いっつもニコニコしてる。Kちゃん、まだF1好きなの?僕全然興味なかったんだけど、会社でパドックパス余ってるから行かない?って言われて、行ってからすっかりハマってるよ。 

マット、おまえニキラウダって人、知っとるか?

俺、いつからF1見てるかな。

最初に見たのはまだ家にテレビがなくて、お隣の佐波さんのお父さんがテレビを買ったいうんで、見に行った。まだもちろん白黒じゃった。そこに映ってたものがこの世で起こっていることとは思えないくらいに衝撃で。

わーなんじゃこりゃ飛行機が走ってるべや!

その時、勝ったのがニキラウダ。 

ウソ。

ま、でも、金が余るくらい持ってたら、ロスでスーパークロスか、パドックパスでF1を見たい! いつか、いつか、なんて言ってるうちに人生なんて終わっちまう。どうせ叶わぬ夢。それをマット、あーたって人は。いつもあっさりやってのけちまう。星ってあるのだな。だけど、マットよ、あーた、それ自分で手繰り寄せてるよ。その笑顔も実力のうちよ。

それにしても、昔ビールすら飲まなかったマットが下町名物の「ガリハイ」(焼酎に中にあの寿司屋のガリが入ってる)をあおってる姿は、俺的にはかなりブレードランナー感のある景色。つまり近未来。

オモエバトオクニキタモンダ。

それにしても人が多いな。観光客で二割くらい増な気がする。そんで外人ってすごく元気なのね。俺もあそこまで楽しい感じになりたいな。うっきょ〜!吊り革で懸垂しちゃうゾ!だけど、今日日、そんなことやってそれ誰かに動画でも撮られたら。。。

なんかさ、これ田舎のおじさんの戯言だから気にしないで欲しいんだけど、そういうお互いの監視の目?行き過ぎた気配り?空気を読む?多分ネットが浸透したことによって過激なまでにそんな空気が蔓延してきてる気がして、みんなのはなしを聞いても、それにいい加減ヘキヘキしてる、疲れてる、東京バビロンファーストコンタクトからはそんなバイブスを感じましたよ。同調圧力?つの?では田舎はそういうのがないかと言えば田舎は田舎でありますよ。むしろ強い。だけど疲れる感じではないです。やっぱりどこかのんびりしてるんだろうね(笑)それとの比較として観光客がやたらイキイキして見えるんじゃないかなぁ。

根拠ないです。

そして翌日、呑みの日。一時集合。狂ってる。狂い過ぎてて今年は参加者少な目(笑)昨年同様に上野「おとんば」スタート。今年はケニーとすーさんの都合がつかなかったので写真はありませぬ。この店、ほんと美味い。そして安い。大体どっちかじゃん。美味いんだけどね。。。安いんだけどね。。。この店のバランス、どうして他の店でこれが出来ないのかね?付き合ってくれた北山夫妻、ハッチャクくんも東京ネイティブだからさ、そのみんなが認めるこの店は俺にとって間違いなく東京バビロンの中心地、モスクだね。チェーン店らしいけど(笑)


その次は昨年と同じくネイティブのハッチャクくんのアテンドで裏から谷中入り。角打ち。これってカクウチ、カドウチ、どっち読み?ま、どっちでもええわい。

ビールケースを逆さにしてあるテーブルを発見してこの店に決定。隣の惣菜やで焼き鳥買って。たまらん。

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旅行から帰ってきたカトキチが言っていたけど、イタリヤでもこういう角打ちみたいなテイストのエリアがあって、パンの中にホルモン(イタリヤでもホルモン食うんだと!)挟んだ食べ物のパン抜きのホルモンだけを、通のオヤジが、隣ので売ってるワインでに楽しむ姿を見かけて。

まるで一緒じゃん!(笑)

って言ってた。大阪の肉吸いとか、そういう通の食べ物ってカッコよろしいですもな。「みそラーメンの麺なし、チャーシューは脂のない方、モヤシ、ネギ鬼盛りで」君たち驚いているけど、道産子〆は大体これよ?いつかこんな注文で札幌に来る観光客の度肝抜いてみたい。

その次のお店。顔が全く同じ姉妹とその姉妹と、全く同じ顔持つお母さんの三人でやってるデジャブ居酒屋。ほんといかにも下町で育ちましたっていう姉妹のトークが最高だった。ものごとをハッキリ言うし聞いてて気持ちがいい。

で、ロボさんが合流するまで時間があるっことで隅田川沿いで時間潰していたら、暗闇の中、ヤバいもの階段で見つけちゃったんだよな。オヤジのセカンドバックに入ってそうな、妙に存在感のある厚い黒い皮財布。持ってみるとめちゃくちゃみっしり何かが入ってる。もし札束だとすると二百万くらい。札束じゃないにしても場所が場所だけに、何かの売り物?


とにかく犯罪の臭いがプンプンするわけ(笑)


もしイリーガルなもの入ってたら、交番に届けても、ゴクロウサマデシターで即解放となるとは思えず。どーするよ?何かに巻き込まれる雰囲気すら漂って。それぐらい不気味な財布なわけ。だけど、俺はもうとっとと次の店に行きたいわけで、これ、このままにして置いた方がいいんでない?という結論に三人は一時なったものの。

ハッチャクくんが、イヤ、やっぱり交番に届けるべきです!困っているかもしれない!とか言い出してさ(笑)流石人情味溢れる下町王子。

いいと思います。

んだ、んだ、やっぱり、交番に届けるっぺよ。となったんだよね。俺もあの存在感の正体が知りたくなったってのもあるし。

財布落ちてました〜。

お巡りさんが慣れた手つきで躊躇なく財布を開けると。

5000円札一枚とあとは大量のカード。ふつー! 二百万じゃないのかよ!

つまんね(笑)

でも、まーまー盛り上がったところでロボさん合流。本日最後の店。浅草の中心街からはちょいと離れた、これはハッチャクくんに連れてきてもらわなければ絶対に辿り着けない店。

そこが本日の頂でございやした。俺、居酒屋でいい店を判断する基準はただ一点。それはチューハイが濃いこと(笑)そこだけ着目しておけば、あとのことは自然とついてくるの法則。ここの店いい!多分半分ぐらいは焼酎入ってる。オラ分かる。これはオラの家飲みの時の濃さ(ちなみに家での配合はムラの目の届かないところでやってます)法則通り、ツマミも最高。なんてことないんだけど、ツマみたいものがたくさん。鰹節の荒削りとか、小さな丸干しイワシとか。黒ニンニクもあったな。俺、黒ニンニクは酒のアテになるっててずっと思ってたからやっぱりなって感じ。百点!


逆に薄い店な。これ札幌あたりにそういう店多いんだけど、0点な。いくらテイの整ったアテが出てきたり、雰囲気がよくても、チューハイが薄い店は必ずボロが出る。チューハイの濃さはすなわち客に対する愛の深さ。薄いチューハイほどこの世で不味い飲み物はない!ヤギの小便の方がまだマシ。んで、そんな店に限って一杯700円とかさ!ありえないよ。

チューハイおかわりください。今度は濃いめで(泥酔していることをさとられないように目をかっと開いて。でもバレてます当然)


ま、そう言うと大体は濃くしてくれるよ。ま、でもイヤな客だわな(笑)

ケニーが居るとここからさらに二軒くらいになること確定だが、今年はここまで!充分いい感じ。大人の飲み方(笑)

北山付き合ってくれてありがとう。ロボさん明後日よろしく。

次の日は昨年の反省を踏まえてあえて何も予定を入れず。休肝日とすることに。大人。棟方志功展でも行くかのぅ? ところで夜にはあのブージー クラクションのライブがあるのだ。これも不思議なんだけど(今回は不思議な縁がいくつもあった)俺が東京に行く週は必ずライブやってくれるんだよな。偶然にも。これって行かないと嘘じゃん。ところが俺、結構バビロンの人の多さで既にお腹いっぱいになってて(笑)

夕方、てきとーに吉祥寺に行って、ライブ行きたくなったら下北で降りようと。その時まで行くか行かないかは保留にしとこ。夕方になっても全然酒飲みたくない。でも飲んべえ根性の汚い俺。ここまで来たら飲みたくなくとも飲む。狂ってる。いせや、つーか、かっぱに行きたいな。あ、やっぱりもう満員ですね。いいつものホープ軒でも行って帰るか。。。めちゃくちゃ美味いわけでもないけど、優しい味。

そして井の頭線へ。自分は果たして下北で降りるのか?多分あのバンド、俺、観れるタイミングの時はもう長い間皆勤してる。二十年くらい? さ、どうする?昨年すっかり変わってしまった下北沢駅周辺にヤられた記憶がまだ鮮明。あ、あの、えっと、本多劇場はどっちでしょうか?本多劇場まで行けば勝負に持ち込める。そして俺は途方に暮れた。
また降りたら人多いんだろな。さ、どうする?あのバンド来年は札幌でやらないかもしれないぞ?そもそもいつまでもそんな気楽に動ける身体だと思うなよ。願ったり叶ったのこの偶然。神様はもう二度とこんなチャンスはくれません。さ、どうする?


ま、今回はいいかな(笑)


下北で降りない自分に驚いた。こんな圭吾はじめて見た(驚)老い?枯れ?いいと思います。元気なジジイって何かキモイじゃん。不自然。

俺は身体の声に素直になってその日はゆっくりと休むことに。ビバーク!カプセルなんだけどサウナがついてて。サウナって全然好きじゃないんだけど、流行ってるから、なんかいいんだろう? 入ってみるかな?

今から戻ってもまだライブには間に合う。そんなクラウドを頭に浮かべながらも、身体は勝手に恵比寿に向かう。

バビロン登頂も四合目といったところ。これからが本番です。

このタイミングでのビバークのつもりが、逆に大雨の中、外に立たされるような夜、バビロンの洗礼を受けることを俺はまだ知らない。



(つづく)






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