
あ〜美味い焼き鳥くいてぇ。
ニンニクの畝にデカい足音があったからずいぶん近くまで来てるんだなとは思ってはいたけど、この時間にこうも堂々とね。ウマシカのもちシカの方。おいおいウマシカの類いをバカにしておるのは誰だ? ほんとのウマシカはこの国のツートップじゃん(笑) 野生のシカを見たら絶対にバカにできませんよ。なんつーか、あいつらオーラがある。家畜である牛や人間にはないオーラが。なんだかすごく凛としててさ。崇高で俺にはとても知的に見えるぜ。だから道端にひかれて横たわるシカデッドボディを見るととても切なくなりまあう。
なんだかいつ焼き鳥くえるのかわかんなくなっちゃった世の中。焼き鳥屋さんが持ち堪えてくれるかほんと気がかり。だけどこうなってわかったこともいっぱいある。
一番痛烈にわかったのは危機感というか危機管理がほんと人それぞれでその隔たりって埋めようがないってこと。絶対にお互い分かり合えないんだよな。言ってもわかってもらえないことが世の中あるんだと。青臭いけど痛感したね。これがただの健康管理だったらさ、あんたがシンナーやろうが、ま、いいんじゃないすか?的な落とし込みもあるだろうけど、今回お互いに影響し合うことだからねぇ。あんたはあんたで勝手にどうぞってわけにもいかないんだよなぁ。だけど強制することもできないし、わかってももらえない。そういうストレス、皆さんもかんじてるでしょ?そのストレスがすごくデカいよ。俺、職場でキレたもん(笑)「ドアホ!おまえマスクしろよ!」って。そしたら相手聞こえてないフリ。
俺、涙目(爆笑)
あとわかったこと。
別にリモートでやれるじゃん!ってことが多々あったってこととか、あと別にハンコいらなくね?ってこととか(笑)個人的にはあのハンコ、一体あれで何の証明になるのかほんと謎だったから、すごくスッキリ。
あとはそうそう!牛なんだよ。ちょっと前まで温暖化の原因は牛だって言われてなかった?牛のゲップのガスのメタンガスがどうたらこうたら。でも世界の経済活動が止まった途端あっというまに空気が綺麗になってさ。やっぱり人間がいかにこのガイア(笑)に悪影響を及ぼしているのか一発でわかっちゃったっていうさ。全世界でこんなにいっせいに止めるなんて不可能なことだったじゃん?それで幸か不幸かできてしまった。人間が悪行の実態を知る上で膨大なデータが取れたと思うね。シュミレーションじゃなくて実データが取れたのはデカいと思うよ。知らんけど。
あと日本人、日本社会ってどういうキャラクターなのか、少しわかったよね。炙り出されまくり。
やっぱ自分のことが一番わからない。各国でヨーイドンで対策を始めて、なんで日本だけこんなになんでもスピード無いの?曖昧なの?薄情なの?杓子定規なの? アベや官僚にギャーギャー言いたい気持ちを抑えて自分を見つめると、やっぱその感じって自分の中にもあるんだよな。
ちょっと前に赤瀬川原平さんの「優柔不断術」って本読んでてさ、爆笑しながら(あの人ほんと文が上手い)やっぱり日本は当然ながら日本なんだなと妙に納得したというか諦めた(笑)決断が苦手な国民なんすよ。本には小津安二郎のことが書かれているのね。
確かに小津映画ってストーリーもあるのかないのかわかんないぐらいだし、セリフだってベラベラ喋る人は一人も出てこない。うなずいているだけとかさ。だけどストーリーはなんとなく進んで行くというあの曖昧さ、空気感。だけどなんだかムネに残るなんだか。映画はもちろん監督の作品であり創造された世界観だけど、あのなんだかに馴染みはあるわけで。
なんだかな。
逆に言ったらあれを良しとする日本人って前に書いた抽象度が元々は高いんだと思うよ。抽象度が高いってことは頭いいの(泣)ひとつのうなずきから全てを汲む能力みたいな。その点ロボさんと話すとそこが鍛えられる(笑)
ところが組織や社会になると途端にウマシカになるというダブルスタンダード。
よって今回のような窮地はイエスとノーの間で生きているような国民には少々分が悪いんだよ。決断をできる国民性じゃないわけ。
原平師匠が主張するに我々は「とりあえず文化」なんだとさ。
「とりあえずビール二本」
「とりあえずマスク二枚」
なんで二本なのか、なんでとりあえずなのか、なんかあやむやでも一番それがしっくりくる日本、という国。アベの援護するわけじゃないけど、もしアベじゃなくてもこんなもんだったじゃないの?というわけで今の日本はとても日本ぽい(笑)こういうのは政治に期待しても無駄。こうなればとことん日本ぽく進んでいくしかない。メイクミラクル(笑)
ふわふわととりあえず収束していったらいいかな。
俺はそんなの待ってられないからとりあえず土耕すよ。
だけどはやく「とりあえずビール二本」って言いたいよなぁ。