君のことそんなに知らないけれどこれを見つけた君はラッキーだ

December 19, 2017

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ロボさん、ギンちゃんはやっと元気になってきたよ。

いやーブログは当分いいかな?なんて思っていたこの冬。

親友ロボ宙が15年ぶり!のアルバムを発表した。
それも誰もが簡単に手に入れることのできない方法で(笑)
でもこれは本当に一人でも多くの人に聞いてもらいたい。そう思わせる出来。
いくら冬眠中とはいえ、これを書かずして何を書くの?

今書かずしていつ書くというのか!いちブロガー(笑)として!

って感じで、今年「北の配達員」はやらない予定なんだけど、
ハナクソほじるのもいいかげん飽きてきたんで、突発的に書くことにした。

もしどこかの街のどこかの片隅でこれを見つけたのなら、君はラッキーだ。
是非手に入れて欲しい。損はさせない。もし損した気分になったら?

それは君の問題だと思うマジで(笑)

ちなみに12月22日井の頭通りの「終日one」という店で手売りがあるそうです。みんな行きなさい〜!

で。

LBと言われる集団の中で、俺は特にロボさんとどうして親しくなったのか?
今となっては全然思い出せない。
LB祭りなんてやっていた頃は話したことすらなかったんじゃないかな?
だから最初はもしかして終電を逃した時に気楽に泊めてくれるから。
そういう単純な理由だったかもしれない。

ラッパーである前にとにかく音楽が好きな人。

最初の俺の印象はそうで、今もそれは変わらないな。

歳を重ねるにしたがって頭の中で伸びるシナプスの方向が(なんだそれ)
割に似ていたのかな?気がつけば全く謎なくらい頻繁に会う仲になってた。

あと俺とロボさんとケニーっていう謎の塊(笑)も別に存在してて。

三人で謎の旅に出たのも一度やニ度ではない。
銀河飯店開くとどどーんと現れるの列車内のショットは、
その塊で乗りこんだアメリカ大陸横断鉄道アムトラックでのもの。
あの旅は俺の一生の宝だね。
ま、そのときも逸話の多いロボさんは色々やらかすんだけど長くなるので割愛。

思えばあの銀河飯店ぐらいまでが、ギリギリ暢気に、
音楽業界がそれまでのノリでまだやっていけた時代だったんじゃないのか?
ま、俺は当事者じゃないからなんとも言えないけど。
ネットだのデータ配信だのあそこらへんから爆発していくもんね。

ロボさんがあのあと15年間をどうサバイブしていったのか?
今となっては知る者も居ない、まるで空海のごとく(笑)
ま、それはウソでここに来る前は、よく二人で焼き鳥食いながらくだまいてたけど、
何をしゃべってたのか不思議とあんまり憶えてないんだよな。

でも当時から真っ赤な顔で新作早く出したいって既に言ってたよ確か(笑)

今じゃあたりまえだけど、その頃からラッパーが中々出て行かないフィールドに、
ロボさん、どんどん出ていってたからな。

「ロボさんが今一番エッジのあることやってる気がするよ」

なんか俺酔っぱらっていっつもそんな適当なこと言ってロボさんをいい気分にさせて。
だからロボさんそれ目当てで俺とよく会っていたのかも。ありうる(笑)

そういえば、二人ともプリミティブ指向が過ぎていた時期があってさ。


「俺、お茶碗でラップ出来ることに気がついてん」


「だから最近はもっぱらお茶碗たたきながらラップしてる」


それを聞いた俺。なんの濁りもなくこう言った。


「それは超かっこいいと思うよ!」


今回のアルバムのトラックが全曲お茶碗ビートにならなくてほんとよかったよな(爆笑)
トーフビーツどころじゃありまへんがな!!

いや、待てよ。君ら信じるか信じないかわからないし、信じてくれなくていいけど、
パラレルワールドってものが今この瞬間あるわけ。
ロボさんがお茶碗だけでアルバムを制作したバージョンの宇宙もあるんだよきっと。

「新装 銀河飯店 おかわり欲しいならお茶碗鳴らせ!」

たぶんこういうタイトルなんだろう(笑)

ま、とにかく、俺もロボさんもその宇宙から戻ってきてつくづく良かったと思うよ(笑)
そのおかげでこの宇宙では「SCRAPPIN」という素晴らしいアルバムが誕生したわけさ。

でも実はこのアルバム、俺、この前の冬にもう聞かせてもらってた。
ロボさんがほぼ完成していた今回のアルバムを持って富良野にやってきたんだよね。

「この景色の中でどう響くか確認しにきた」

もうこれはいかにも!いかにも!いかにも〜!ロボさんの言いそうなセリフなんだけど(笑)
山の上の温泉までの道中エンドレスリピート。ロボさんさ、年々増々しゃべらなくなってきてて。
ほぼ道中無言(笑)

でも憶えてるのは、ぼそっと自嘲気味に

「今、もしかして誰にも求められてない音」って言ってて。

俺、HIPHOPのメインストリームなんて今も昔も全然知らないから、
あ、そんなものなのかな?って思ってたんだけど。

野菜、いや植物全部そうだと思うんだけど、雨の少ない年ってものすごい根の張り方するわけ。
トマトも死ぬ寸前まで水を切るとすんごい甘くなる。

ロボさん、死にかけのトマトで例えられるのイヤかもしれないけれど(笑)
今回のアルバム全部に漂うなんとも言えない「豊か」な感じって、その根のたわものって気がする。


時間があれば書き殴った 信じるものが必要だから



ロボさんは確かにロボさんなりのペースで歩くのをずっと止めてなかった。

根を張り続けて、サバイブしてさ、
そこで出会ったもの、出会った人、全部吸収して、
ま、例えば今回ジャケで刺繍編んだすーさんにしてもそうだし、
その根の広がりの部分が今回全部出てるもんな。
まさにこのタイミングで出来るべくして出来たと思うよ。
ラップがキレッキレのどうのとかさ、そういうことが表では語られてるんだろうけど、
地面より下の部分(笑)で勝負してるラッパーって他に居るのかなぁ?俺は知らないけど。

なんかそれを生き様って簡単に言っちゃうと逆に安っちい気がするしなんか違う。
いずれにせよロボさんにしか出来ないものをロボさんはKANPEKIに作りきったと思う。

だから俺はオリジネーターがまた一人誕生したと勝手に思ってて。

俺、届いた日、聞きながら呑んでたらすんごい呑み過ぎちゃって。
でも、まだまだいけるぜ、このアルバムは!乾杯!!

でも、次回の新作がまた15年後だとすると俺もう年金もらってるじゃん!こわっ!
ロボさん、次作はちょい押し気味でおねがいいたします。


あとブログあと32年ぐらいやらないつもりだったんだけど、今回も思ったんだけど、俺、やっぱ書くのがすきみたいなんだよね(笑)
あとハネモノの最後に書いてくれた方のコメントも滲みた(笑)のもあって、春からまたあっさり初めてみようかなと。タイトルは「けいちゃんのなんでも日記」内容は

今日花まるうどん食べました〜

とか、そういうくっだらないやつ(笑)ま、春になったらちょくちょくまたここを覗いてみてください。

しーや!!




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